保育ニュースまとめブログ

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脱水症状、保育者なら「異変分かる」…医師証言

宇都宮市の認可外保育施設「託児室といず」で、生後9か月の山口愛美利ちゃんを熱中症で死亡させたとして、保護責任者遺棄致死罪などに問われた元施設長の木村久美子被告(59)の裁判員裁判第2回公判が7日、宇都宮地裁(佐藤基裁判長)であり、証人尋問が行われました。

 検察側証人として出廷した小児救急が専門の医師は、司法解剖の結果、愛美利ちゃんの血液が濃縮されていたことなどから、重度の脱水症状に陥っていたと分析。「普段から保育している人なら、死亡する12時間前には異変が分かる」と証言しました。また、12~16時間前に小児集中治療室のある病院に搬送していれば、助かった可能性があると話しました。

 これに対し弁護側は、愛美利ちゃんの両親への連絡帳に死亡7時間前にミルク160mlを飲んだと書かれているほか、胃の中に黄緑色の液体が残っていたと主張。医師は「その頃に飲めたとは到底考えられない」と述べました。

 この日は、施設の従業員だった木村被告の次男も出廷し、弁護側から「母親は子供が死んでも構わない、放置しておけばいい、などと考える性格か」と問われると、「怪我をするだけでも大変だと思う人だ。ぐるぐる巻きにしたのも、転んだりしないようにするためだと聞いた」と否定しました。