認可外保育施設で女児死亡 東京都が改善勧告

　ことし3月、東京・大田区にある認可外の保育施設で寝ていた生後6か月の女の子が職員が部屋を離れた際に具合が悪くなり、その後、死亡する事故があり、東京都は、保育士が1人で勤務している時間があるなど、都の基準を満たしていない運営が行われていたとして、施設に対し改善勧告をしました。

　東京都によりますと、ことし3月16日の深夜、東京・大田区にある認可外の保育施設「蒲田子供の家」で、寝ていた生後6か月の女の子が、職員が部屋を離れた際に具合が悪くなり、病院に運ばれましたが、その後、死亡が確認されました。

　施設は24時間運営していて、当時は死亡した女の子も含めて0歳から3歳までの5人の子どもが預けられ、2人の職員で対応していましたが、1人は別室で休んでいて、もう1人がミルクを作るために、10分程度部屋を離れて戻ってきたところ、女の子の具合が悪くなっていたということです。

　事故を受けて、都が施設を調べたところ、保育士が1人で勤務している時間帯があるなど、都の基準を満たしていない運営が行われていたとして、先月、施設に対して改善勧告をしました。

　施設側は都に対し、「女の子はあおむけに寝かせていた」と説明しているということで、都は引き続き、事故の原因などを調べることにしています。