児童虐待相談 1,000件超 昨年度1,088件、過去最多 関係機関の通報増加 /群馬
2015年度に群馬県内の児童相談所に寄せられた児童虐待に関する相談件数は1,088件で、初めて1,000件を超えたことが県のまとめでわかりました。記録を取り始めた2000年度以降過去最多。県は、社会的な関心の高まりを背景に一般からの相談が多いことに加え、関係機関の連携強化により警察、学校、医療機関からの通報や相談が増えていることを要因に挙げ、「実数が増えたと言うより、顕在化しやすくなった」(県児童福祉課)とみています。
県内3カ所の児童相談所(中央、西部、東部)へ寄せられた相談件数を調べました。
相談経路は、「近隣や知人」が239件で最も多く、前年度より14%減ったものの、全体の22%を占めました。以下、学校177件(前年度比20%増)▽警察160件(同1%増)▽市町村112件(同13%増)▽医療機関71件(同51%増)−−と続きました。医療機関からの通報は前年度の47件から1・5倍と大きく増えました。
相談内容は、言葉による脅しや無視などの「心理的虐待」が前年度比30%増の487件で最多。このほか、殴る蹴るなどの「身体的虐待」が342件(同6%増)▽食事を与えないなどのネグレクトが230件(同0.42%減)▽性的虐待29件(同3%減)−−など。
虐待を疑われた子どもの年齢は、0〜2歳176人▽3歳〜未就学300人▽小学生392人▽中学生150人▽高校生など70人—でした。
児童虐待や子育てに関する相談窓口は
「こどもホットライン23」(0120-783―884、携帯電話からは027―263―1100)。
24時間受け付けている。