福島県、家庭訪問で子育て支援 担い手育成へ研修会

　福島県は乳幼児のいる家庭を定期訪問して親子を支援する「ホームスタート」の普及を後押しします。少子化が進む県内の子育て環境の向上のため、民間団体と連携。30日に同県伊達市内で研修会を開き、担い手となるボランティアの育成や、育児世代への認知度向上につなげます。研修会は2016年度に最大6回を予定し、17年度以降も継続する方針です。

　ホームスタートは、研修を受けたボランティアが、週1回程度、保護者と一緒に子供との遊びや家事にあたることで、子育ての不安を和らげる取り組み。NPO法人などがつくる福島ホームスタート推進協議会(二本松市)によると、英国で40年前に始まり、現在の日本ではNPOなど70団体以上が活動。福島県内でも10団体が取り組んでいます。

　今回の研修会は6月に郡山市で開いた第1回に続く開催で、今秋には猪苗代町、本宮市などでも開きます。映像を交えた説明や大学講師による講演があり、参加は無料。県は民間主導で進んできたホームスタートの拡大を支援することで、地方創生に向けた県の総合戦略に掲げた「官民あげた子育て環境の充実強化」を推進します。