保育ニュースまとめブログ

保育に関連するニュースや記事をまとめたブログです。保育士さんや幼稚園教諭さん、子育て中の保護者の皆さん、保育に関心をお持ちの方々にぜひ読んでいただきたいです。

保育所の誤配、誤食 アレルギー症状、1,589施設で

 保育所に通う乳幼児の食物アレルギーに関して、全国の保育所の3割で給食の「誤配」や「誤食」が起きていたことが、厚生労働省の調査で分かりました。

 

Q:食物アレルギーとは、どんな症状か。

A:卵や乳製品、小麦などを食べて痒みや咳、腹痛などのアレルギー症状が起き、大人より乳幼児で多いとされています。

2015年度の事例を調査した結果、全国の約3万3,000の保育所のうち回答があった約1万4,000施設の分析で、乳幼児約125万人の4.1%に当たる約5万1,000人に食物アレルギーがありました。一方、全体の3割に当たる4,138施設で給食の誤配、誤食があり、そのうち1,589施設で実際にアレルギー症状が起きていました。アナフィラキシーという重症化も654施設が経験していました。

 

Q:誤配、誤食とは。

A:アレルギーの原因食材を含む献立を間違えて配膳してしまうのを「誤配」、他の子どもに配膳したものを食べてしまうのが「誤食」です。誤食防止には職員が近くに座って目配りすることが必要です。

 

Q:誤配は、どう防ぐ?

A:調理師を含む職員で情報を共有します。食事内容を記したカードを用意して、調理、配膳、食事までの間に何度も点検します。火を通すなど調理の仕方によってはアレルギーを起こさないこともありますが、複雑な作り分けはせずに原因食材を完全に取り除くだけにし、作業を単純化。食事後の子どもの異変に気付くよう見守ることも大切です。