保育ニュースまとめブログ

保育に関連するニュースや記事をまとめたブログです。保育士さんや幼稚園教諭さん、子育て中の保護者の皆さん、保育に関心をお持ちの方々にぜひ読んでいただきたいです。

児童虐待の相談最多 愛知県内センター6,088件

愛知県内の児童相談センターに寄せられた児童虐待に関する相談件数が昨年度、6,088件と過去最多を記録したことが県と名古屋市のまとめで分かりました。相談件数の更新は県が6年、市が5年連続で、県は「父親が母親に暴力をふるうなどの女性に対する家庭内暴力(DV)を子どもたちが目の前で見ることによる心理的虐待が増えている」と分析しています。

 県内には児童相談センターが12か所あり、県が10か所、名古屋市が2か所を所管。県のセンターが相談を受けた3,726件の内訳は、子どもへの暴言やDVなどを見せて心理的な外傷を与える「心理的虐待」が1,842件(49.4%)と最多となりました。暴行を加える「身体的虐待」が1,225件(32.9%)、育児放棄などの「ネグレクト」が596件(16.0%)と続きました。

 「心理的虐待」が全体の約半数を占めるのは、統計を取り始めた1990年以降初めてといいます。

 主な虐待者は実父母が9割近くを占め、虐待を受けた子どもを年齢別で見ると、「小学生」が1,261件(33.8%)で最多。児童の安全確保のため、一時保護をした事例は877件で、前年度より43件増えました。

 名古屋市が管轄する児童相談所2か所でも同様の傾向で、虐待の増加傾向を受けて、市は2018年度にも緑区内に3か所目の児童相談所の設置を検討しています。

 県児童家庭課は「児童相談所全国共通ダイヤル『189』の普及に努めるとともに、市町村や関係機関との連携をさらに強化して、予防に取り組む」としています。