保育ニュースまとめブログ

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1歳児向けの絵本の選び方は?目的別のおすすめ絵本

 絵本の読み聞かせは、赤ちゃんの発達を促し、情緒面にも良い影響を与えてくれます。1歳になると、赤ちゃんは少しずつ周りのものを認識し始め、反応のバリエーションも増えるので、読み聞かせの時間がどんどん楽しくなってきます。1歳の赤ちゃんの発達に見合った絵本の選び方と、目的別のおすすめの絵本をご紹介します。

1歳児の絵本選びのポイント

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△出典:Conobie

①赤ちゃんの発達に応じたもの

 絵本を選ぶ時に大切にしたい1つ目のポイントは、赤ちゃんの発達に応じたものであるということです。発達段階に合っていない絵本の場合、せっかく買っても赤ちゃんがあまり反応しないということもあります。1歳の赤ちゃんの発達の目安と、それに見合った絵本の選び方のポイントをまとめました。
■1歳児の発達の目安
・簡単な単語を言う
・指差しする
・真似をする
・指先がより器用になる

・歩き始める

・大人とほぼ同じ視覚をもつ

■絵本の選び方のポイント
・「ママ」「ぶーぶー」などの簡単な単語で構成されていること
・指差しがしやすいように色や形がはっきりしていること
・真似しやすい内容であること
・指先を使って遊べるような工夫がなされていること
・ページ数の少なくシンプルなものであること

 赤ちゃんの発達には個人差があり、遊びの好みも様々です。パパママが絵本の読み聞かせをしようと思っても、絵本に興味津々の子もいれば、まったく興味を示さない子もいます。集中力もまだまだ発達途中なので、最初から最後まで読むことにとらわれずに、赤ちゃんのペースに合わせて読んであげるようにしましょう。

②赤ちゃんの発達を促すもの

 絵本選びのポイントの2つ目としては、赤ちゃんの発達を促すものであることが挙げられます。具体的には、以下のようなことが題材になっているものがよいでしょう。

・生活習慣が身につくもの
・遊びに関連するもの
・発語を促すもの
・歩行を促すもの
・赤ちゃんが興味のあるもの

 生活習慣が身につくようになるにはまだまだ時間がかかる時期ですが、絵本を使って繰り返し教えてあげるのもひとつの方法です。夜なかなか寝ない赤ちゃんには、「寝ること」が題材になった絵本を選んだり、歩行を促してあげたい場合には、「靴」が主役になっている絵本を選んだりしてあげるのもいいでしょう。

 また、赤ちゃんが興味を示しているもの、例えば犬や電車といったものを題材にしている絵本を選ぶこともおすすめです。好きな物や興味があることは、それだけで集中して読んでくれるだけでなく、もっと知りたいという気持ちを育むことにもつながります。普段からお子さんの興味があるものを観察しておくのも絵本選びのヒントになります。

③親子のコミュニケーションを促すもの

 絵本の読み聞かせは、親子のコミュニケーションを促す効果もあります。パパママが一方的に読んであげるだけでなく、一緒に指差ししたり真似してあげたりすると、赤ちゃんも喜ぶでしょう。1歳向けの絵本には、ボタンを押すと歌が流れたり体を動かして遊べたりする本が多くあります。そういったものを選んであげると、親子で一緒に遊ぶ機会にもなるので、普段お子さんと過ごす時間がとりにくいパパにもおすすめです。

1歳児の発達を促す絵本4選

1.とびだす!うごく!どうぶつ (てのひらえほん)

 絵本のページを開くごとに動物たちが出てくるしかけ絵本です。動物の登場の仕方にも工夫がなされています。ミニサイズの絵本なので、おでかけに持っていくにもおすすめです。

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△出典:Conobie

2.でんしゃ

 簡単な文章とはっきりとした色使いが特徴の絵本です。電車がたくさん登場するだけでなく、線路や鉄橋なども出てきます。電車に興味が出てきた赤ちゃんにおすすめです。
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△出典:Conobie

3.とっとこ とっとこ

 たくさんの動物たちが「とっとこ」と歩いていく様子が描かれていて、とても楽しい絵本です。「とっとこ」という言葉が繰り返しでてくるので、言葉の持つリズム感も味わうことができます。1歳頃の子どもは、ちょうど歩くことがうれしい時期でもあるので、絵本の世界と自分を重ね合わせて楽しめるかもしれません。

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△出典:Conobie

4.くんくん、いいにおい

 毎日の生活の中で感じる「におい」について興味を持つことができる絵本です。絵本ではにおいを感じることはできませんが、絵と絵に出てくる男の子の表情などから、においが漂ってくるかのような気持ちになれます。

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△出典:Conobie

 生活習慣に身につける絵本3選

1.おやすみ

 朝から夜眠りにつくまでの一日の流れが描かれていて、一緒に生活リズムを知ることができる絵本です。一日の終わり、寝かしつけのときに読んであげる絵本としておすすめです。「ぐりとぐら」の著者が描く文章と絵なので、ママとしてもなじみ深いかもしれませんね。

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△出典:Conobie 

2.そおっと そおっとね

 小さな女の子が一生懸命にお手伝いをする絵本です。「そおっと」物を運んでいくところが印象的で、お手伝いすることや物を大事にすることを学ぶことができる絵本です。

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△出典:Conobie 

3.ひとりでうんちできるかな

 大きな絵で描かれているのでとても見やすく、トイレトレーニングの開始時期におすすめの一冊です。トイレに興味を持つきっかけとなりそうですね。

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△出典:Conobie

親子のコミュニケーションを促す絵本3選

1.みんなでハメハメハ(ミキハウスおうたあそびのえほん)

 ボタンを押すと音楽と歌が流れるので、歌って楽しめる絵本です。収録曲は、みなみのしまのハメハメハだいおう、うさぎのダンス、めだかのがっこうなど親しみやすいものばかり。赤ちゃんにとっては、ボタンを押すと音が鳴るという動作が楽しいかもしれませんね。絵本に親しむ第一歩としておすすめです。

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△出典:Conobie

2.てとてであそぼう!ひげじいさん

 歌と手遊びが楽しめる絵本です。収録曲は、とんとんとんとんひげじいさん、しあわせならてをたたこうなどリズミカルなものばかり。手遊びの手順と遊び方を教えてくれるシートがついているので、パパママも赤ちゃんと一緒に遊べます。

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△出典:Conobie

3おもちゃのチャチャチャ

 子どもたちが一度は口ずさむ童謡「おもちゃのチャチャチャ」を、そのまま絵本にしたものです。絵がポップでかわいらしく、「おもちゃは はこを とびだして」の部分で一斉におもちゃ箱から出てくるところが注目です。

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△出典:Conobie

まとめ

 1歳児におすすめの絵本を10冊ご紹介させていただきました。このなかから「うちの子に読んであげたい!」と思ってもらえる絵本を見つけていただけたらうれしいです。最初は、なかなか上手く読み聞かせができないかもしれませんが、赤ちゃんもママパパも段々と上手になっていくはずです。毎日の子育ては大変なことの連続ですが、寝る前などに絵本を読み聞かせてあげる時間が、家族全員のリラックスタイムになるといいですね。