「潜在保育士」就職を支援 資金貸付事業開始 2年間勤務で返済を免除 /福岡
待機児童問題の解消に向けた保育士の人材確保のため、福岡市は、資格を持ちながら保育士として働いていない「潜在保育士」の就職を支援する資金の貸付事業を始めました。保育料や就職準備金を貸し付け、2年間勤務すると返還が免除されます。
市によると、未就学児がいる潜在保育士への保育料の一部貸し付けと、潜在保育士への就職準備金の貸し付けの2種類で、併用もできます。保育料は半額(最大月2万7,000円)を勤務開始日から最長1年間貸し付け、就職準備金は最大20万円を貸与します。いずれも週30時間以上の勤務や連帯保証人が必要で、市内の保育所などでの勤務が条件。
市では、待機児童や希望する特定の施設の空きを待つ未入所児童は4月時点で1,608人に上ります。同時に、受け皿の保育所や保育士も不足する一方、潜在保育士は市内で約1万人に上り、人材を掘り起こそうと貸付制度を創設しました。
市子育て支援部指導監査課は「資格を持ちながら就職に踏み切れない人など、まず気軽に相談してほしい」と呼びかけています。
詳しい条件の問い合わせや申し込みは
市社会福祉協議会生活福祉課 092-751-1121(平日午前9時〜午後5時)。