格闘技テーマの絵本
キックボクサーのおばあちゃん。トレーナーのおじいちゃん。そして、おおぜいの孫たちが登場する心あたたまる絵本『ぼくのおばあちゃんはキックボクサー』が出版されました。世界おばあちゃん級チャンピオンのおばあちゃんに、やがてやってきた、引退試合の日。
作家ねじめ正一さんがつづるのは、支え合う家族のきずなです。ねじめさんは小説『高円寺純情商店街』で直木賞を受賞していますが、詩集『ふ』でH氏賞を受賞した詩人でもあります。日本朗読ボクシング協会が1997年に始めた イベント「詩のボクシング」で初代チャンピオンになりました。ねじめさんは「人間に活力を与えるような、格闘技をテーマにした絵本を出したいとおもっていた」といいます。
絵は世界的アニメーション作家の山村浩二さん。ユーモラスで繊細なタッチで、おばあちゃんのこぶし、ミットでうけとめるおじいちゃんなどを描きます。くもん出版、1,300円。