保育ニュースまとめブログ

保育に関連するニュースや記事をまとめたブログです。保育士さんや幼稚園教諭さん、子育て中の保護者の皆さん、保育に関心をお持ちの方々にぜひ読んでいただきたいです。

絵本買っても読まない…子どもの学習意欲を摘んでいる親のNG行動

子どもの「学びたい意欲」を摘んでしまう親の残酷な行動3つ

 親が言わなくても自分から机に向かって勉強をする子に育ってほしい、と考える親御さんは少なくないと思います。とはいっても現実は甘くはなく、「勉強しなさい!」「宿題しなさい!」「課題はやったの?」などと親がガミガミ言わなければ駄目なケースがほとんどです。しかし実は、親の育て方がその原因だったとしたら……。

 そこで今回は国立小児保健・人間発達研究所(米国)の情報を基に、子どもの学びたい意欲の芽を知らず知らずのうちに摘んでいる親のNG行動を紹介します。 

■NG1:絵本を買い与えるだけで読んであげていない

 子どもの学びや健やかな成長を祈って、わが子に絵本を買い与える親御さんは少なくないと思います。ただ、買うだけでなくその絵本を子どもに毎日、声を出して読んであげられていますか?

 家事にパートにと忙しい毎日を送っていたり、2人目、3人目の子育てで疲労困ぱいになっていたりすると、読んであげられていないというケースも少なくないと思います。子どもが「読んで!」と本を持って甘えてきても、「後でね」「明日ね」「今日は疲れているからごめんね」などと、好奇心の芽を摘むような言動をしてしまいがちです。

 国立小児保健・人間発達研究所によると、日課のような読み聞かせは、生涯にわたって自ら学び続ける姿勢を子どもに身につけさせる基礎となるといいます。単に読むだけでなく、「次はどうなると思う?」などと物語を想像させたり、「どうして金魚は逃げたんだと思う?」などと登場人物の心を考えさせたりすると、より子どもの成長に役立つそうですよ。

■NG2:指さし学習を子どもと一緒にしていない

 子どもが言葉を覚え始めると、空を飛ぶ鳥を指さして「あれ、なあに?」と聞けば、「とり!」と叫んでくれます。どこかの壁に描かれていた花を自分で見つけて、「チューリップ!」と教えてくれたりもしますよね。国立小児保健・人間発達研究所によると、こういった何気ない指さしの学習習慣は、子どもの言語能力だけでなく、“学ぶ楽しさ”そのものを育んでくれるのだとか。

 もちろん帰宅を急いでいるときや、2人目、3人目の子どもが暴れているときに、「子どもの言葉にいちいちリアクションなどできない!」という親御さんの本音もあるでしょう。目も合わせず「そうだね」と適当に相づちを打って終わりといった場合も少なくないはずです。

 しかし、子どもが何かを指さして言葉を発した瞬間をとらえて子どもと目を合わせ、大きくリアクションをとったり、褒めてあげたり、「じゃあ、リンゴはどんな形をしている?」などと会話を発展させたりする習慣は、わが子の学ぶ意欲に極めて大きな影響を与えるそうです。

■NG3:子どもと一緒に数を数えない

 子どもは数を覚え始めると、いろいろ数えたがりますよね?駐車場のアスファルトに印字された駐車ナンバーを1から順番に読み上げたり、エレベーターの数字を読みたがったり、いろいろなものを数えます。国立小児保健・人間発達研究所によれば、親と一緒に数を数える練習は算数能力を高めるだけでなく、何かを学ぶ楽しさを子どもに教えてくれるといいます。

 帰宅を急いでいるときに子どもが何かの数字を熱心に数え始めたら、とっとと抱きかかえて家路につきたくなります。ですが、数字や算数の勉強が好きになる子どもに育てるチャンスだと思って、積極的に付き合ってあげられるといいですね。

 以上、子どもの学習意欲の芽を摘み、自ら進んで勉強しない子どもに育ててしまう親のNG行動を紹介しましたが、いかがでしたか?忙しい毎日の中で簡単ではないと思いますが、子どもの学ぶ喜びを日々の積み重ねでちょっとずつ育ててあげたいですね。