保育ニュースまとめブログ

保育に関連するニュースや記事をまとめたブログです。保育士さんや幼稚園教諭さん、子育て中の保護者の皆さん、保育に関心をお持ちの方々にぜひ読んでいただきたいです。

千葉県、保育人材確保へ支援 資格取得を貸し付け

 保育所に入れない待機児童の解消をねらい、保育人材を確保するため資金面の支援を打ち出す自治体が千葉県内で相次いでいます。県は保育士の資格取得をめざす学生への修学資金の貸し付け。千葉市では保育士の業務を補助する職員を雇う費用を保育事業者に貸し出します。処遇の改善で人材を囲い込み、保育の受け皿の確保を進めたい考えです。

 県は保育士資格の取得をめざす学生に月額5万円以内で学費を貸し付ける事業を始めます。保育士を養成する学校に通う学生が対象で、1人当たり総額120万円を上限に貸し出し。これとは別に入学準備金と保育施設への就職準備金の貸し出しもそれぞれ20万円以内で実施します。

 貸付金は卒業後に県内の保育施設で5年以上働いた場合は返済を免除します。2017年初以降に開始。県は学費の貸し付けのほか、保育士資格を持ちながら働いていない潜在保育士の実態調査など子育て支援事業として、9月補正予算案に約18億円を盛り込みました。

 千葉市は保育人材の確保に向けた18年度までの事業として9月補正予算案に9億円を計上しました。うち9割は政府の15年度補正予算を充てます。資格を持たない保育補助者を雇う保育事業者への貸付事業が柱です。1人あたり年間295万円を貸し出し、補助者が3年以内に保育士の資格を取れば返済を免除します。

 16年4月1日時点の待機児童数が県内で最も多かった市川市は、17年1~3月に採用予定の保育士に対し「新生活準備金」を貸し出す制度を新設します。1人10万円を上限とし16年度中に50人分の貸し出しを予定。市内で5年以上働けば返却を免除する方針です。市は17年度以降も同様の制度を続ける考えです。

 千葉県の16年4月時点の待機児童数は1,460人となりました。過去最多だった前年に比べ186人減ったが、依然高い水準となっています。県は17年4月1日時点で保育士の不足数がピークに達すると見込んでおり「保育士確保を急ぐ必要がある」(子育て支援課)としています。