保育ニュースまとめブログ

保育に関連するニュースや記事をまとめたブログです。保育士さんや幼稚園教諭さん、子育て中の保護者の皆さん、保育に関心をお持ちの方々にぜひ読んでいただきたいです。

「乳幼児向けアプリ」続々…時間決めて親子一緒に

 スマートフォンタブレット型端末の普及に伴い、乳幼児向けのアプリケーションが次々と登場するなど、育児にスマホを利用するシーンも増えてきました。便利さの一方で、発育に悪影響を与えるのではといった不安もあります。正しい使い方を考えて使っていきましょう。

 東京都小金井市の女性(37)は半年ほど前から、台所で家事をする際に三男(2)をアプリで遊ばせています。人気絵本のキャラクターを育てる、2歳以上対象の知育アプリです。「包丁や火を扱う時に息子が近づかなくなるので、安心して家事ができます」と話します。

 一方、画面を見続けることが、視力などに悪影響を及ぼさないかと気になっているといいます。女性は「このまま使い続けていいのか、考えてしまうこともあります」と打ち明けました。

 保護者の声などを受けて、乳幼児向けのアプリ開発大手のスマートエデュケーション(東京)は2013年11月、利用の際の指針となる「おやことスマホ 楽しく利用する5つのポイント」を策定しました。

 大学教授や幼稚園長らと取りまとめたもので、「一緒に利用することでコミュニケーションを」「創造力を育む機会に」などと呼びかけます。策定に携わった同社広報責任者の井上篤さんは、「スマホはあくまで道具の一つに過ぎず、使い方次第。親子で一緒にアプリを使えば、会話のきっかけにもなる」と話します。

 一方、日本小児科医会は同年12月から、「スマホに子守りをさせないで」と、育児でのスマホタブレットの利用を控えるよう呼びかけています。

 赤ちゃんが泣いたりぐずったりするのは、「おなかがすいた」「遊んで」などと訴えるためなので、スマホ画面を見せてなだめるのではなく、「どうしたの」と声をかけたり、抱っこをしたりすることを勧めています。また、小さな画面を長時間見ることで、視力の発達などに悪影響が出かねないと懸念を示します。

 細部小児科クリニック(東京都文京区)院長の細部千晴さんは、「スマホは親子のコミュニケーションを減らし、愛着の形成を妨げる恐れがある。親は、子どもにスマホを見せることによる影響について、もっと知ってほしい」と訴えます。

 スマホと子どもの関わりについて、お茶の水女子大学副学長で小児科医の榊原洋一さんは「スマホが子どもに悪影響を与えるとか、逆に良い影響を与えるといった科学的な検証結果はまだない」と語ります。「問題は、長時間見せるなど、子育てに望ましくない使い方をすることだ」と指摘します。子育ての道具として、スマホに頼り切らないようにするのが賢い方法です。

 総合情報サイト「オールアバウト」子育てガイドで、自らも子育て中の千葉美奈子さんは「1人では操作させず、親が一緒にいるようにするなど、各家庭でルールを作ってほしい」と提案します。4歳以上の子どもなら、繰り返し伝えることでルールを理解でき、普段の生活でも必要なけじめをつけられるようになります。千葉さんは「成長してスマホを実際に持たせる時にも役立つ。ぜひ親子で話し合って」と助言しま