保育ニュースまとめブログ

保育に関連するニュースや記事をまとめたブログです。保育士さんや幼稚園教諭さん、子育て中の保護者の皆さん、保育に関心をお持ちの方々にぜひ読んでいただきたいです。

博多区・公園内に認可保育所 福岡市、国家戦略特区活用

 福岡市は、国家戦略特区の規制緩和を活用し、市が管理する中比恵公園(博多区博多駅東2)内に認可保育所を整備します。都心部の用地不足で、市内では保育施設のニーズに整備が追いついておらず、市は新たな手法で待機児童の解消を図る考えですだ。9月に着工し、来年4月の開所を目指します。

 都市公園法は、公園に設置できる施設を電柱や郵便ポストなどに限っています。昨年7月の改正特区法成立により、建物の敷地面積を広場部分の3割以下とするなど一定の基準を満たせば、特例で保育所などの社会福祉施設を建設できるようになりました。

 市は、管理する1,659か所の公園のうち、条件に合う中比恵公園を候補に、施設を設置・運営する事業者を公募。市の審議会などは5月、応募した8団体の中から、市内外で保育所を運営する社会福祉法人「春陽会」(糸島市)を選びました。屋上緑化のほか、夜間照明など公園利用者にも配慮した提案が評価されました。

 年内に開かれる区域会議での手続きを経て、正式に設置が認められます。特区制度を活用した公園内保育所の開設は九州で初めて。

 市によると、4月1日時点の待機児童数は73人で、前年より12人増えました。市は昨年度、既存の保育園の定員増などで1,561人分拡充したが、入所申し込みも1,342人増加しました。自宅近くなど特定の保育所を希望し、国の定義では待機児童に含まれない「隠れ待機児童」も1,535人いるといいます。

 中比恵公園があるJR博多駅周辺はオフィスの需要が高く、地価も高いため、保育所の新設が困難でした。市の担当者は「今後もニーズに対応し、必要とされる形で保育所の整備を進めていきたい」としています。