保育ニュースまとめブログ

保育に関連するニュースや記事をまとめたブログです。保育士さんや幼稚園教諭さん、子育て中の保護者の皆さん、保育に関心をお持ちの方々にぜひ読んでいただきたいです。

一人ひとりを「1番」に…きょうだいの子育て

 お盆休みは職場も保育園もお休みで、夫は通常営業のため、一人で子ども2人を抱えて路頭に迷うと思い、実家に帰省しました。ところが、自宅にはある、ベビーベッドがなかったために連日結構大変な思いをしました。

 もうすぐ生後9か月になる息子は今のところ穏やかな性格で、ベビーベッドに入れていると一人遊びをしてくれたり、柵越しにアイコンタクトをしながら家族団らんに参加してくれます。しかし、ベビーベッドがない実家では、抱っこするか床に置くしかありませんでした。

自分のテリトリーを侵されて不機嫌に

 それが結構大変な事態を引き起こしました。弟の一挙手一投足が娘の気にかかったのです。息子がおもちゃを触ったり電気コードをなめたり、何かするたびに娘が飛んできて弟を抱きかかえて、布団が敷いてある部屋に連れて行きます。抱き方はちょっと上手になったのですが、置き方が雑で、その度に息子が泣く始末。息子が泣くと結局ずっと抱っこすることになるのですが、それがまた娘の気分に大きく影響し、注意を引こうとわがままを言い続けたり、機嫌が悪くなったりします。結局息子を泣いたまま放置して娘を抱っこしないと収まらない、というようなことが日に何度もありました。

 娘にしてみれば、自分のテリトリーに弟が入ってきて、大人の注意もそちらに行くので面白くないのは当たり前です。でも、息子を床にボンと置いて、頭を打って泣いたら、こちらも娘を注意しないわけにはいきません。他にも弟が寝ているところをいじくって起こしたり、食べさせてはいけないものを与えようとしたり、娘が弟に侵食されたことを代償する行動をとると、それがことごとく注意の対象になるので、娘の情緒は悪循環。こちらも叱りたくないのに、次々にロクなことをされない、というストレスフルな状況に。

2人きりの「デート」で娘は大満足

 母に息子を見てもらい、1日だけ娘と2人で、娘が行きたがっていた海遊館に行きました。食べたいおやつも一緒に食べに行き、ラブラブに過ごしたところ、娘は大満足。自分が「一番」大切な存在だと再確認できたようです。

 児童精神科医の佐々木正美先生の名著『子どもへのまなざし』に、きょうだいがいる場合は一人ひとりをえこひいきするといいと書かれていましたが、確かに小さな子どもに「平等」を分からせるのは難しいですよね。娘は「一番」じゃないと納得しないです。

 時々は一対一の時間を濃密に過ごしながら、一人ひとりに「自分は大事にされている」と実感させないといけないと思いました。