保育ニュースまとめブログ

保育に関連するニュースや記事をまとめたブログです。保育士さんや幼稚園教諭さん、子育て中の保護者の皆さん、保育に関心をお持ちの方々にぜひ読んでいただきたいです。

<ぶら~りキャンパス>サークル編 東京家政学院大「ぺぐみ」

 空きペットボトルにビーズを入れてマラカスを作る、ボトルに絵を描いたりシールを貼ったりすれば面白そう-。子どもたちの喜ぶ顔が見たくて、メンバー同士でいつも集まってアイデアを練っています。

 町田キャンパス(町田市相原町)の児童学科に通う学生でつくる保育ボランティアサークル。三十数人が所属しています。サークル名は「ペドロジー(児童学)」から取りました。八王子市や相模原市など近隣の児童館や公民館を訪れ、子どもたちと工作で遊んだり、絵本の読み聞かせをしたりして一緒に過ごしています。児童には「ぺぐみのお姉さん」と呼ばれて好かれています。

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 △出典:東京新聞

 手作りのけん玉は、二つの紙コップの底を合わせ、新聞紙を丸めた玉をひもでつるします。紙人形劇では、厚紙に登場人物の絵を描き、それを貼り付けた棒を手に持って操ります。作っても遊んでも楽しいので男の子も女の子も熱中。「他にはないオリジナルのおもちゃができる。自分のものになった、という愛着が湧くのでしょう」。部長の児童学科三年、古屋野明日海(こやのあすみ)さん(21)が子どもたちの気持ちを代弁します。

 同学科の卒業生の7、8割は、保育士や幼稚園教諭として働きます。「ぺぐみ」での活動は自分たちの将来に直結します。古屋野さんは「学生時代から子どもたちと接する機会を増やしたい」と参加を決めました。アドバイザー役の田尻さやか助教は「教員がお膳立てせず、学生がアポ取りから始める。施設側と交渉したり、子の年齢層から遊びのニーズを推測したりと、社会人として必要なスキルが身に付く」と取り組みを評価します。

 同大は日常の家庭生活における課題解決を目指す家政学研究がルーツ。実習や体験授業など、実践面での対応能力を養うカリキュラムが充実しています。

 子ども向けの出し物を発表する授業では、他の学生は子ども役を演じて遊びに参加。教員や保護者になってみる心理劇もあります。そうしたロールプレイ(役割演技)を通じ、発表の仕方を工夫して相手と同じ目線に立った指導や援助を常に心掛けるようになります。

 「子どもと接する時は、こちらも率先して楽しむことが大事」と古屋野さん。「作り物ではない本当の笑顔を見せてあげれば喜んでくれます」。大学で得た知識が早速実践で生きています。