保育ニュースまとめブログ

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児童虐待相談件数が過去最多6,023件、身体的虐待が急増…「防ごうという意識高まっている結果」 27年度の滋賀県

 滋賀県内の自治体などに寄せられた児童虐待に関する相談件数が、昨年度は6,023件にのぼり、過去最多となったことが県のまとめでわかりました。7年連続で増加しており、県子ども・青少年局は「虐待を防ごうという社会の意識が高まっている結果」と分析。各市町の担当部署との連携を強め、保護者の支援に当たるなどして虐待防止を目指す方針。

 統計は草津彦根両市にある県子ども家庭相談センターと、各市町が受け付けた児童虐待の相談件数を対象に集計。虐待だと判断できなかったり、相談先が重複していたりしたケースは除きました。この結果、昨年度の相談件数は前年度の5,943件から80件増加しました。

 内訳をみると、育児放棄などのネグレクトが2,041件(33.9%)で最も多く、次いで、心理的虐待=1,979件(32.9%)▽身体的虐待=1,912件(31.7%)▽性的虐待=91件(1.5%)-の順。前年度比では身体的虐待の増加件数が最も多く、140件増えました。

 センターに寄せられた通告は1,332件で、前年度より190件増。「近隣・隣人」からの通告が578件と最も多く、43.4%でした。

 滋賀県は虐待の早期発見を目指し、各市町の担当者向けの研修を行うなどして連携を強める一方、今年4月には大津市に県内3カ所目となる子ども家庭相談センターを開設しました。県子ども・青少年局の担当者は虐待の背景として「保護者の経済的な困窮や地域社会の希薄化など複合的な要因が考えられる」とした上で、「よりきめ細やかな対応を目指したい」と話しています。