保育士 191人不足 県調査、計画通り確保難しく ／群馬

群馬県内の認可保育園と認定こども園の計416施設のうち、各園が当初の計画通りに確保できなかった保育士数が計191人に上ることが、県の調査でわかりました。各園が望むほどの人員態勢になっていない現状を浮き彫りにする結果です。

「保育士の確保が難しい」との現場の声を受けて、県が初めて独自調査を実施しました。手厚い保育や急な園児受け入れに対応することを考慮した上で、今年度当初に採用を計画した保育士数と、実際に採用できた数の差を尋ねました。県内の認可保育園と認定こども園全476園のうち、416施設（87％）から回答がありました。

　厚生労働省は0歳児3人▽1〜2歳児6人▽3歳児20人▽4歳以上30人、に対し、それぞれ保育士1人以上を配置するよう定めており、この最低人数は476施設とも満たしているといいます。

　保育士採用を巡っては、待機児童を多く抱える首都圏の自治体が採用活動を北関東にも展開しており、県内では保育士の「県外流出」が危惧されています。

　群馬県は9月、学生や有資格者を対象に県内の各園を紹介するイベントを開いたり、資格取得のための支援制度を充実させたりする予定です。