学童保育「待機解消を」…柏市長に母親ら要望

　小学生を預かる学童保育(放課後児童クラブ)を希望しても利用できない待機児童が増えているとして、柏市内の母親たちが25日、柏市役所に秋山浩保市長を訪ね、待機児童の解消を求める要望書と5,248人分の署名を提出しました。

　柏市役所を訪れたのは、柏市学童保育連絡協議会の島貫由樹子会長(42)ら5人とその子どもたち。同協議会は、柏市の学童保育施設「こどもルーム」を利用する児童の保護者がメンバーになっています。

　学童保育では、共働き家庭などが放課後の小学生を預けることができ、柏市の「こどもルーム」は41か所あります。島貫会長は「待機になった子どもの保護者は、放課後に我が子が事故や犯罪に巻き込まれないか不安に思いながら仕事をしている。近い将来、問題が深刻化する懸念がある」と指摘。その上で待機児童解消と、緊急対策として小学校の空き教室の開放を求めました。秋山市長は「ニーズに対応しなければいけない。継続して努力したい」と答えました。

　柏市によると、「こどもルーム」は低学年を優先しており、5月時点で、17施設に高学年計61人の待機児童がいるそうです。前年同期の12施設24人より増加しています。