保育ニュースまとめブログ

保育に関連するニュースや記事をまとめたブログです。保育士さんや幼稚園教諭さん、子育て中の保護者の皆さん、保育に関心をお持ちの方々にぜひ読んでいただきたいです。

箕面市:保育士補助、制度奏功で23人新採用 生活支援金を月2万円 /大阪

 保育士不足を解消するため、箕面市は新たに採用した市内在住の保育士と、卒業後に市内の保育所で働くことを約束した保育課程の学生に、生活支援金として毎月2万円を補助しています。この制度が奏功し、市は今年度、新たに23人の保育士を採用。保育課程の学生8人が市の保育施設で働く約束をしています箕面市によると、府内で同様の制度を取り入れているのは、他に大阪市だけだといいます。

 箕面市は2010年度から保育所新設を強化。1,325人だった入所定員を、今年度は2,242人まで増やしました。だが保育士の確保が追いつかず、定員100人の保育所に80人しか受け入れられない事態も生じていました。

 保育士の待遇は十分と言えません。厚生労働省によると、給与は平均22万円で、全産業平均の33万円より低いです。市の担当者は「生活費もままならない状況で待遇の改善が必要だった」と話します。

 市は昨年10月、毎月2万円の補助制度を始めました。最大3年間(計72万円)支給します。資格があるのに勤務していない「潜在保育士」6人、新卒者11人、他市保育園からの転職者6人が新たに採用されました。

 市内在住の保育課程の学生、大阪青山大、武庫川女子大など市と提携する12の大学・専門学校に通う学生を対象に、市内の保育所への就職を条件に、月額2万円、最長4年間(計96万円)支給する取り組みも始めました。現在、8人が支給を受けています。

 8月1日現在の箕面市の待機児童は145人。市の担当者は「引き続き保育士の確保は必要だ。新たな保育士だけでなく、長く働いている保育士の処遇も改善したい」としています。