保育ニュースまとめブログ

保育に関連するニュースや記事をまとめたブログです。保育士さんや幼稚園教諭さん、子育て中の保護者の皆さん、保育に関心をお持ちの方々にぜひ読んでいただきたいです。

12時間保育で月10万超 リオデジャネイロの保育事情

 東京都知事選でも注目の争点の1つとなった「待機児童」。同じ五輪開催都市のリオデジャネイロではどうなのか。働くママに密着すると、日本と同じような問題が見えてきました。私立保育園の副園長に話を聞き、日本との保育事情の違いを解説してもらいました。

 地球の裏側でも、ママの朝は忙しいです。IT企業に勤めるジャーニ・リマ・コエリョ・フジカワさん(39)は朝5時30分に起床して、ジムに通います。帰宅後に朝食の準備をして同8時20分に、娘のジュリア・カオリ・コエリョ・フジカワちゃん(3)を抱え、車で5分の保育園に送り届けます。

 フジカワさんが娘を通わせる私立保育園のイオネ・コウベア・ジョージ副園長(42)は「公立と私立では保育士の給料も違い、公立の先生は途中で辞めてしまうことも多い」と話します。

 州政府の本気度は低いです。「ママが働くためには保育園が必要とわかっていますが、公立の保育士は、ただ子どもと一緒の部屋にいるだけになっている」。それでも貧困層は公立に頼まざるを得ず、「全然足りていない状態です」と話します。

 ジョージ氏の園は確かに高いです。毎日、12時間保育になると月3,322レアル(約10万8,000円)。ただ「質の高い保育を目指している」と話します。保育士は、子どもの病気を瞬時に判断するため、医療研修を受け、教育の仕方についても外部講師を呼んで学びます。英語も教えています。

 給与水準も高いです。保育士1年目の月給が約4,200レアル(約13万7,000円)。その他、家族4人分の食糧を毎月供給するなど、福利厚生が充実しています。ブラジルでも日本同様、保育士の給与水準が低い中、同保育園では地位向上のため、一石を投じています。