青森市街地に保育園 働く女性の子育て後押し ／青森

　青森市中心市街地で8日、0歳児の保育施設「和幸保育園分園　中新町まちなか乳児室」が開園しました。市街地にある土地や建物の所有者と社会福祉法人をつなぎ、民有地に保育施設を開設する県の「民有地マッチング事業」で、今回が契約成立第1号。県は利便性の高い市街地やオフィス街に保育施設を開くことで、働く女性の子育てを後押しします。

　開設したのは、社会福祉法人「和幸園」が運営する認可保育園の分園。同市新町2丁目のマンション1階に入ります。定員35人で19人が保育園から移動しました。9月1日以降に残りの16人を募集します。

　県によると、待機児童は昨年度当初にゼロでしたが、年度途中で市部を中心に増え、昨年10月時点で137人となりました。育児休暇明けの保育需要に対し、施設の乳児定員が少ないうえ、市街地など特定の地域の施設を希望する保護者が多いことが要因といいます。

　県は今年3月から市街地にある空き店舗などを保育施設としたいという所有者を募集。土地と建物それぞれ2件ずつ応募があり、うち1件が今回の契約につながりました。

　保育園の今村良司園長は「市街地に子供がいることで活気も出てくる。市のまちづくりとも連動できれば」と話します。県の担当者も「好事例として県内に広めたい」と意気込みました。