厚生労働省が5日発表した6月の毎月勤労統計調査(速報、従業員5人以上の事業所)によると、基本給や残業代、賞与などを合計した1人当たりの現金給与総額(名目賃金)は、前年同月比1.3%増の43万797円で、3カ月ぶりにプラスとなりました。物価の影響を加味した実質賃金も1.8%増と5カ月連続のプラスで、2010年9月(1.9%増)以来、5年9カ月ぶりの高い水準となりました。
賞与(ボーナス)を含む特別給与が3.3%増と伸びて給与総額を押し上げました。実質賃金の増加が1%台となったのも今年3月の1.6%以来で個人消費を後押しする可能性があります。