県内の待機児童382人 1,085人が保育施設に入れず 茨城県
◆過去5年で最多
茨城県は、4月1日現在の県内の保育所などの待機児童数を発表しました。それによると382人で、昨年同日から9人増え、過去5年で最多となりました。
市町村別では、水戸市が123人と最多で、つくば市が百101人で続いています。両市を合わせると全体の6割を占め、都市部で施設が不足している現状が浮き彫りになりました。年齢別では、0~2歳児が352人で92.1%を占めます。
県の統計では、育休取得者や自宅で求職活動中の保護者らは入所申請数から除かれています。入所できなかった子どもの総数は1,085人で、昨年4月の770人から大きく増えました。
県子ども家庭課によると、県内では来年度以降に開設を予定し、保育所と認定こども園計25カ所の整備が進められています。うち水戸市で3施設(定員計270人)、つくば市で4施設(同370人)が新設される見通しです。
同課の担当者は「既存の(0~2歳児対象の)小規模保育所などと合わせ、対策を進めていきたい」としています。