保育ニュースまとめブログ

保育に関連するニュースや記事をまとめたブログです。保育士さんや幼稚園教諭さん、子育て中の保護者の皆さん、保育に関心をお持ちの方々にぜひ読んでいただきたいです。

都知事選主要3候補 保育所で「私はこう考えた」

 東京都知事選(31日投開票)では、保育施設に希望しても入園できない待機児童問題の解決が問われています。この児童数が2年ぶりに増加に転じるなか、主要三候補は、いずれも「待機児童ゼロ」を掲げ、都内の保育施設を訪れています。入園と同様に、保育環境そのものも、働きながら子育てをしている家庭にとって重要な関心事。視察した主要三候補が語った言葉は。

◆鳥越氏 まずは保育士の待遇改善

 「私たちの社会が、大事な子どもたちを育てる仕事に対して、ちゃんとリスペクトを払っていないのではないか」。鳥越俊太郎さん(76)は21日前日の保育現場への視察を踏まえ、保育士の待遇改善が必要だと訴えました。

 鳥越さんが訪れたのは、世田谷区内で0~2歳児の31人を預かる小規模な保育室。区が独自に補助している認可外施設で、都の補助はありません。保育士資格の取得を目指す男性職員(28)は、月額給与の手取りが13万円。ベテラン保育士でも二十数万円といいます。

 鳥越さんは「働いている人たちは、報酬が少ないことに不安を持っている。少なくとも上げる方向で、報酬の問題を解決するのがまず第一だ」と強調しました。

◆増田氏 年内に必ず予算確保

 「地域の声を聞いて、さまざまなタイプの保育施設をつくることが必要だ。保育士資格があるのに現場を離れている人たちが、何があれば現場復帰してもらえるのかも検討したい」。増田寛也(ひろや)さん(64)は21日、江戸川区認可保育所と足立区の認証保育所の2カ所を訪れ、政策への思いを口にしました。

 江戸川は23区で最も出生率が高く、待機児童はトップの世田谷に次ぐ397人。足立は306人で5番目に多い区です。

 増田さんは知事就任後1カ月以内に、地域別の保育ニーズを考慮したプログラムをつくる意向で「任期中に必ず待機児童をゼロにする。9月、12月に必ず補正予算を確保する」と支持を訴えています。

◆小池氏 仕事も子育ても

 「仕事か子育てかという二者択一ではなく、仕事も子育てもできる。そういう環境をつくりたい。現場の声を聞き、リアリティーのある対策を練っていく」。小池百合子さん(64)は、0~2歳児14人と保育士6人が在籍する江戸川区の小規模保育所を8日に視察し、待機児童ゼロを目指す決意を語りました。

 選挙戦では、保育所の受け入れ年齢や、広さ制限などの規制見直しに加え、保育と高齢者の施設を合体させて都有地を有効活用する案を掲げています。

 小池さんは、空き家を活用して小規模保育所を整備するアイデアなども挙げ「もう一度違う観点から問題を見直し、これまでにない発想でやっていきたい」と訴えています。