にぎやかで楽しい 3歳長男と三つ子の子育て

　田辺優香さん(24)は、1歳半の三つ子の女の子と3歳の長男を育てるお母さん。目まぐるしい日々を「にぎやかで楽しい」と、笑顔で乗り切っています。

△優香さんと元気いっぱいの子どもたち　出典:日本海新聞

△優香さんを温かく見守りながらサポートする母の角森節子さん（写真左）　出典:日本海新聞

　泣き虫の楓(かえで)ちゃんにマイペースな葵(あおい)ちゃん、活発な菫(すみれ)ちゃんは、一卵性の三つ子。優香さんも見間違うほどそっくりの3人ですが、足首にそれぞれ違う色のミサンガをつけて家族が見分けられるようにしています。

　「生まれるまで3人もおなかにいるなんて信じられなかった。不安もあったけどワクワクしていた」と優香さん。それぞれ1,500グラム前後で生まれ、子どもたちは約2カ月間入院した後、自宅で育て始めました。

　周囲からは心配されたが、まとめて授乳するなど効率的な育児を実践。3人ともよく寝る育てやすい赤ちゃんだったことから「お兄ちゃんの時より楽なくらい。睡眠不足もほとんどなかった」と話します。

　日中は主に1人で3人を世話していますが、近くに住む優香さんの母親がお風呂や食事、お出掛けをサポート。休みの日は夫も育児に協力的といいます。特に病院や買い物などに出掛けるときは、双子用と1人用のベビーカー2台を使って移動するので一苦労。長男の分も含めて4台のチャイルドシートが車を占領しています。

　子育てに追われる毎日を送る優香さんの気分転換は、出産前後に病院で出会った双子を育てるママ友とのおしゃべりやランチ。子ども連れで出掛けて、離乳食など育児の悩みを打ち明け合います。多胎児に関する育児書など参考にできる情報が少ない中で、同じ多胎児の母親の実体験が役立っています。

　「いろんな人に『大変だよ』と心配されたけど、自分を追い込まずにある程度手を抜くことで楽しく育てられている」と優香さん。子どもたちが大きくなって、おしゃべりしたり一緒に買い物に出掛けたりする日を、今から楽しみにしているそうです。