潜在保育士支援の求人サイト「リビング保育士」開設 サンケイリビング新聞社

　保育所に入れない待機児童問題が課題となる都市部を中心に、保育士不足が深刻化しています。そうした中、資格を持っているのに育児などでブランクがあいた「潜在保育士」の活用を後押ししようと、サンケイリビング新聞社(東京都千代田区)が保育士専門の求人紹介サイト「リビング保育士」を今月、開設しました。

　サイトには、年齢、男女を問わず登録ができます。対象は東京▽神奈川▽千葉▽埼玉の1都3県。有資格者のほか、これから保育士の資格を取りたいと考えている学生なども対象。登録者には専門のスタッフが面談を行い、希望する条件に合う保育所で求人が出た段階で紹介します。

　子育てなどでブランクがあいたり、就業経験がなかったりする保育士にも安心して働いてもらえるよう、提携する保育士養成の専門学校で行われる「保育実践講座」が2割引きで受けられるサービスや、保育の基礎を学べるテキストの無料配布を実施。保育士資格の取得希望者には、取得費用の補助(上限額などあり)も行います。また、提携する保育所を「リビングセレクト保育園」として指定し、職場見学や就業体験などを受け入れます。

　同社企画局おしごとnet部の最上勉部長は「40～50代の需要が高いにもかかわらず、『もう年だから』と復職を諦める人が多い。サービスを充実させ、職場復帰をサポートし、経験のない人もしっかりとフォローしたい」と話しています。