保育ニュースまとめブログ

保育に関連するニュースや記事をまとめたブログです。保育士さんや幼稚園教諭さん、子育て中の保護者の皆さん、保育に関心をお持ちの方々にぜひ読んでいただきたいです。

育児は褒めること大切 NPO代表・徳谷さんに聞く

 北海道の行方不明男児保護を巡るニュースは、親のしつけのありようを見つめる機会になりました。大阪市内では2014年に母親が男児と無理心中する痛ましい事件が起きたばかり。子育てのしづらさを抱いたとき、親はどう対応すべきなのでしょうか。「親育て」の講座を開いている大阪市東住吉区NPO法人ハートフレンド代表、徳谷章子さんに話を聞きました。

 

-幼児を育てるコツは?

 子どもの目線で、当たり前のことを褒めることです。例えば、子どもが手洗いした時に「偉いね。ばい菌さんはバイバイになって、手で物を持って食べてもおなかが痛くならないね」と褒めます。そうすると、子どもは手を洗えばおなかが痛くならないと納得します。子どもにとってためになる褒め方が大切です。 -幼児を育てるコツは?

 

-褒めることの効果は?

 褒めることは「あなた(子ども)のことが好き」というメッセージが込められており、親子関係はよくなります。子育てが初めてのとき、上手な褒め方は分かりません。でも、講座でコツを伝えると、子育てが楽しくなり、自信を持つ親は増えています。

 

児童虐待をどう見るか?

 「子どもをたたいてしまう」という相談が何件かありました。こうした親は鬼のようではなく、一生懸命に子育てしています。でも、1人で一生懸命なのです。周囲に相談できる人がおらず、孤軍奮闘しています。たたいた親が悪い、と単純に解決しようとせず、親も困っていると捉えることが重要です。「助けて」という思いで私たちの講座などに来る親はよいですが、本当に苦しんでいれば外出することもできません。

 

-行政施策としてどんな対応が必要?

 0~3歳児がいる家庭を継続的に訪問し「元気ですか?」と声を掛ければ、子育てに苦しむ親子を早期発見できます。現在も民生委員がいるが、きめ細かく対応している地域は少ないです。訪問指導員を養成すれば、親も愚痴を聞いてもらえます。そうした仕組みを官民協働で作れたらと思います。