こども園のプールで女の子溺れ意識不明 栃木
栃木県那須塩原市の認定こども園で、今月11日、プールで水遊びをしていた5歳の女の子が溺れて意識不明になり、市は、近く、有識者で作る委員会を設置し事故の原因などを調べることになりました。
那須塩原市によると、今月11日午後1時すぎ、那須塩原市内の「認定あけぼのこども園」のプールで、年長の園児33人が水遊びをしていたところ、5歳の女の子が溺れました。女の子は病院に運ばれて手当てを受けていますが、今も意識不明の状態が続いているということです。プールは縦9.5メートル、横5.5メートル、深さは最も深い所で66センチあり、女の子は身長が1メートル10センチほどだといいます。
認定こども園によると当時は、2人の保育教諭が園児たちの様子を見ていて、水遊びが始まってから10分ほどたったところで女の子がうつぶせになって浮いているのを見つけて助けあげ、人工呼吸などを行ったということです。
事故の報告を受けて、市は近く有識者による委員会を設置することを決め事故の原因を調べ再発防止策をまとめることにしています。那須塩原市の保育課は「まずは女の子が回復することを願っている。このような事故が2度と起きないよう、しっかり検証して再発防止に努めたい」としています。
認定こども園の園長は「今後は、しっかりと子どもたちを管理することを前提に安全に留意したい」と話しています。
那須塩原市の君島寛市長は、市役所で開いた定例の記者会見で「大切なお子さんを預かる施設であってはならない事故が起きたことを大変残念に思う。お子さんの1日も早い回復を祈りたい。事故を検証する委員会で原因の究明や対応策を決め、再発の防止に向けてなお一層努力していきたい」と述べました。