保育士配置の送迎拠点 働くパパ、ママをサポート ／茨城

　保育所などに通う子どもの送迎拠点となる「龍ケ崎市駅前こどもステーション」が27日、同市佐貫3の佐貫駅東口にオープンしました。バスで各園への送迎サービスを行うことで、駅から通勤する親が乗車前に子どもを預け、帰りにすぐ引き取ることができます。「子育て環境日本一」を目指す市の支援策の一つです。

　ステーションは「山村医院」(山村邦男院長)の一角(62平方メートル)を借りて整備しました。定員は20人で、現在5世帯6人の申し込みがあります。中山一生市長はこの日の開所式で「県内で初めての取り組みで、龍ケ崎で子育てをしたい、子どもを産みたいと思ってもらえるようになる記念すべき日だ」とあいさつしました。

　一番乗りは同市松葉の会社員、渋谷奈々さん(39)の次女、莉央(りお)さん(5)。千葉県柏市までJR常磐線で通勤する渋谷さんは、これまでは莉央さんと1歳の弟の2人を別々の保育園に送り迎えし、慌ただしかったといいます。今後、保育園への送迎は弟だけで済むため「朝の時間が15〜20分ぐらい節約でき、気持ちも楽になる」と笑顔で話していました。

　市から委託された社会福祉法人「春風と太陽」(龍ケ崎市)が保育士2〜3人を配置。送迎は市有の幼児バスが行います。市内の保育所、幼稚園や認定こども園に通う2歳以上が対象。利用は午前6時半〜9時半▽午後4時半〜7時(同9時まで延長可能)。月額2,000円(延長は別途1時間200円)。日中は子育て支援センターとして無料で利用できます。

　問い合わせは市こども課（0297-60-1558）