三重）子育てNPO法人が御浜で母親支援

　乳幼児を育てる母親たちが農作業のアルバイトと子どもの世話を分担し、アルバイト代を分け合う取り組みが今月から、御浜町で始まりました。片方のチームが御浜町の畑でミカンの摘果をする間、もう一方が託児所で子どもたちの面倒を見ます。

　小さな子どもがいて外で働けない母親と、繁忙期に人手が足りない農家を結ぶ事業として、NPO法人「マザーズライフサポーター」(鈴鹿市)が企画。県から補助金も出ており、伊賀市でも茶畑で同様の試みを進めています。

　今月中旬、集まった母親6人は、午前10時～午後1時の3時間、摘果チームの4人が子どもを預けてミカン畑で青い実をちぎり、託児チームの母親2人が子どもに食事を食べさせたり、おむつを替えたりしました。農家が負担するアルバイト代を折半し、1人日給1,200円を持ち帰ります。人手が必要な8月上旬まで続けます。

　摘果作業をした和歌山県新宮市の西浦美幸さん(32)は、次男の禅人(ぜんと)君(1歳5カ月)を家族以外の人に預けるのは初めてで、作業中も様子が心配だったといいます。託児所で楽しそうに遊ぶ禅人君を見て、「この短時間で禅人が成長したのかも」と話し、「子どもと少し離れて、汗をかくのはリフレッシュになる」と喜んでいました。