保育ニュースまとめブログ

保育に関連するニュースや記事をまとめたブログです。保育士さんや幼稚園教諭さん、子育て中の保護者の皆さん、保育に関心をお持ちの方々にぜひ読んでいただきたいです。

すさみ町、子育て所帯向け住宅整備 「17年度にも造成開始へ」

 和歌山県すさみ町は、子育て所帯向けの賃貸住宅を30~40世帯分、町内に整備する構想を明らかにしました。建設地を取得した上で、早ければ2017年度にも造成を始めたいといいます。若い世代に町内での定住を促す狙いがあります。 建設地は未定ですが、津波の心配がない場所で、保育所や学校、高速道路の近くを検討しています。「新婚から18歳までの子を持つ家庭」が対象になる見込み。 

 岩田勉町長は「室内の仕様や家賃、周辺の環境も含め、若い人が『入りたい』と思えるような住宅にしたい」と話す。ノウハウを持つ大手住宅メーカーからも意見を聞き、参考にするといいます。14日の町議会で上田順太議員(無)の一般質問に答える形で、岩田町長や坂口唯之副町長が構想の概要を説明しました。坂口副町長は、整備に国の助成制度を活用することや、集合住宅タイプを検討していることを話しました。若い世代の希望を反映させるようにしたい、とも語りました。 

■「住」関連の質問多数 
 上田議員を含め、14日の町議会一般質問では、衣食住の「住」に関して町の考えを聞く議員が多数いました。浦愛一郎議員(無)は、町職員の居住地の現状を取り上げました。居住の自由を保障する憲法の規定は承知しているとした上で「町内に住んでいない職員が多いように思う」と状況などを聞きました。 
 町によると、医師や看護師ら医療関係を除く町職員87人のうち、町外から通勤しているのは16人。このうち40歳以下が13人を占めます。16人には計約260万円(年額)の通勤手当を町が支給しています。岩田町長は「緊急時の対応が遅れたり、住民との交流が減ったりするようなデメリットが考えられる。それぞれ事情はあるだろうが、常日頃からこうしたことも考えるよう指導したい」と答弁。人口が減る中で若い世代を呼び込もうと町が取り組んでいる状況に触れました。 
 中嶋淳議員(無)は、国の交付金を使って町が取り組む空き家調査について聞きました。岩田町長は、訪問や近隣住民への聞き取りで空き家を抽出し、その物件を貸したり売ったりする意思があるかを所有者に確認するというスケジュールを説明。「住むためでなく、たとえば集いの場として使うなど、幅広い活用案を検討したい。情報は積極的に発信していく」などと答えました。