「スケボーもできる遊び場つくって」 小学生が横須賀市議会に陳情

　神奈川県横須賀市の小学生の男子児童が「子どもが自由に遊べる場所をつくってほしい」と市議会に陳情し、13日に都市整備常任委員会で議論されました。議会事務局の担当者は「陳情に年齢制限はないが、子どもの陳情は珍しいのでは」としています。

　事務局によると、児童は5月に他の子ども四人、大人一人とともに訪れ、陳情書を提出。陳情者はこの児童一人で、スケートボードを市営駐車場や公園でしていたら「車にぶつかる」「ランニングや散歩をする人の邪魔になる」などと言われた体験を書き、野球やサッカーなどのボール遊びも禁止されている公園が多いと訴えました。

　13日の委員会では「地域のさまざまな子どもや近隣住民ら幅広い声も聞くべきだ」などの意見が出ました。意見が割れたため、陳情に対する議会としての考えを示すには至らず「審査終了」となりましたが、市側は「学校や町内会の意見を聴きたい」と答弁しました。

　市の公園管理担当者は「市内の港湾施設にスケボーができる場所が一カ所あるが、都市公園法に基づく公園ではありません。基本的には私有地で遊んでほしい」と説明。「40年以上前は公園での禁止事項はほとんどありませんでした。事故やトラブルが続き、増えてしまった」と話しています。